我が家では生協の宅配で、パルシステムを利用しています。
生協のオリジナル商品ではないのですが、とっても美味しいリンゴジュースを飲みました。
ちょっと珍しいパウチのリンゴジュースです。
普段飲んでいるリンゴジュースと違って、濃くて甘くてホントに美味しいんです。
味の違いはリンゴの差? 製法の差?
気になって調べてみました。
100%ジュースって、どれも同じじゃないってご存知でしたか?
ジュースの種類
普段、果物や野菜を使った飲み物をなんでも「ジュース」って言っていませんか?
私も、果汁100%でも、20%でも、みんなジュースだと思っていました。
でも実は、ジュースと表示できるのは果汁100%の飲み物だけ!
JAS法という法律で、きちんと定められています。
果汁入り飲料
果汁10%以上、100%未満の飲料は、ジュースではなく果汁入り飲料です。
商品名に「ジュース」と使うことはできません。
例えば、コカ・コーラ・ミニッツメイド Qoo クー りんご。
果汁20%。原材料は、りんご、果糖ぶどう糖液糖、香料、酸味料。
これはジュースでなく、果汁入り飲料になります。
パッケージの名称表示も、20%混合果汁入り飲料となっています。
サントリーの「なっちゃん」などもそうですが、味は甘くて薄い印象です。
その分、お値段は安いものが多いです。
濃縮還元
果汁100%で初めて「ジュース」と名乗れる訳ですが、お手頃価格で売られているジュースの大半は濃縮還元です。
果物から搾り出した果汁は、加熱して水分を減らして冷凍保存(濃縮)。
水分を加えて、元の果汁の状態に戻してボトリング(還元)。
果汁を濃縮して、水を足して元の濃度の戻せば、100%だという理屈です。
なんでこんなことするのかというと、濃縮した方がコストが安く済むからです。
液体のままでは、保存も輸送も大変です。
4~6倍に濃縮すれば、運びやすく、保管の場所も取りません。
また冷凍保存するので、収穫時期に左右されず、品質も安定します。
デメリットは、香りが飛ぶこと。
そのため、香料をプラスして、風味を補うことが多いです。
例えば、ミニッツメイドのレッド・グリーンアップル。
果汁100%、濃縮還元。原材料はリンゴ/香料となっています。
ちなみに。
フルーツジュースの材料の多くは、海外産を使っています。
果物の収穫・濃縮まで海外で行い、日本に輸送され、国内で還元されます。
濃縮まで海外で行われても、国内で容器に詰めれば、「国産製造」扱いになります。
ストレート
果物から搾り出した果汁を、低温保存し、そのまま容器に詰めたジュース。
一般的にはストレート果汁と呼ばれています。
香料・砂糖などを使用せず、本当に100%果汁のジュースです。
メリットは、果汁本来の味をそのまま味わえること。
ただし、収穫された果物の質に左右される部分も多く、収穫した年によって、同じメーカーのジュースでも微妙に味が違う…なんてこともあり得ます。
デメリットは、濃縮還元タイプより値段が高いこと。
また、製造できる季節が限定されること。
フレッシュジュース
ジューススタンドや自宅で、果物を搾って作る生ジュースです。
その場で飲むので、まさに果物そのまま。フレッシュな味わいが楽しめます。
ストレート果汁との違いは、殺菌の有無。
ストレート果汁は、商品化のため、加熱殺菌されています。
酵素は熱に弱いので、市販のジュースでは失われてしまいます。
ミキサーやジューサーでも高速で攪拌するタイプでは熱を発するので、ビタミンCや酵素は減ってしまいます。
栄養を取りたいなら、低温圧搾のコールドプレスジュースがオススメ。
ただしどこでも買える訳ではなく、飲み物としてはかなり高いのが難点です。
ジュースの選び方
砂糖たっぷりの果汁入り飲料よりも、やっぱり果汁100%がオススメ。
生ジュースは高額でどこでも買える訳ではないので、市販品を買うなら濃縮還元か、ストレートの選択になりますね。
濃縮還元とストレートでは、ストレートの方が栄養が多い気がしませんか?
でも実は、栄養面ではそれほど差がないと言われています。
ストレートと言っても、加熱殺菌されるので、熱に弱いビタミンCや、ビタミンB群は減ってしまいます。
カルシウム・カリウムなどのミネラルは、熱に強いのであまり減りません。
栄養よりも、味の違い・砂糖の有無・添加物の有無などで決めるといいでしょう。
我が家で普段飲んでいるのは、手ごろな濃縮還元。
今回この記事を書くきっかけになったジュースは、ストレート。
やっぱりストレートの方が、段違いで美味しい!
濃縮還元よりも高いですが、ストレートジュースの美味しさにハマりそうです。
お気に入りりんごジュース
最後にコレが、お気に入りになったパウチのジュース。
生協で箱買いするのですが、箱に生産者の名前入り。
秋田の「雄勝りんご生産同好会」のりんごジュースです。
コップに移すとこんな濃い色をしています。
パウチを少し切って、ストローを差しても飲めます。
味が濃いので、凍らせてシャーベットにしても美味しいです。
そのままかじりついても、
少し溶けるのをまって、もみほぐして器に移してもイイ感じ。
濃縮還元のジュースは100%でも、冷凍すると味が薄まって美味しさが半減します。
これはとっても濃いので、凍らせても美味しいシャーベットになるんですね。
飲み切りサイズで持ち運びに便利なので、凍らせてアウトドアのお供にすると、保冷剤代わりにもなってオススメです。
180㎖×10個で、1270円(税抜)なので、1個当たり127円。
ちょっと割高ですが、また買います。
パルシステムは生協の宅配サービスです。
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